家事・家計を考える
vol.3 毎月の家計費把握のために、家計簿を利用

リタイアにより定期的な収入が年金だけになると、どうしても支出が収入を上回ることになります。当然、それまでの貯蓄などの資金を取り崩すことになり、不安は募るばかり。でも、だからといって毎日ケチケチと暮らしていては気も滅入ってしまいます。
そんなときは、家計簿をつけてみましょう。毎月の家計費の概要がつかめることで計画が立てやすくなり、ムダな出費も抑えられます。

生活資金は何歳まで必要?


日本人の平均寿命は延びていて、現在60歳でリタイアしたとすると男性で平均余命は22.8年、女性では28.4年になります。
つまり、その年月数分生活費は必要ということになります。

生活資金はいくら必要?

vol.1 定年後の資金を見直そう で試算した「夫婦二人でゆとりある暮らし」を送るための生活資金は、女性の余命で換算すると
36,6万円 × 28.4年 × 12ヶ月 = 1億2,473万2,800円に。
何と、総額1億円以上の家計費が必要になり、それを28年余という長期間にわたって管理していかなければならないことになります。

財布の管理

しかも、毎月の生活費以外にも、家のリフォーム費用や車の買い替え費用、病気などによる入院費用などランダムに発生する大きな出費も見込んで家計管理していかなければなりません。
でも、そうした不安ばかりを考えて毎日爪に火をともすような暮らしをしていたのでは、老後の楽しみなど一切なくなってしまいます。
そこでおすすめなのは、毎月のおおよその家計費の概要(キャッシュフロー)を把握しておくこと。それにより、ムダな出費と節約努力を省くことができるようになります。
そして、そのために役立つのが家計簿。ケチケチ倹約するための家計簿ではなく、毎月の家計の概要を把握するために家計簿を活用するのです。

家計簿のポイント

リタイア後の家計簿の目的は、先も言ったように「家計の管理」が第1目的ではなく「毎月のキャッシュフローの把握」が何よりの目的になります。
もちろん同時にムダのチェックもしますが、それより毎月の出費の概算と概要を知ることで、手元の資金を有効に使っていくための第1ステップとして利用します。
そのため、家計簿のつけ方としては以下のような点がポイントとなります。

1)家計簿をつけるのは、概要が把握できる3ヶ月間だけ集中してやればOK
2)記入は1円単位ではなく、100円単位くらいのアバウトな数字でOK
3)出費の分類は、食費や交通費、被服費などおおよそ10くらいの仕分けでOK
4)家計簿をつけている間は、ムリして節約しなくてOK

これで、毎月のおおよその出費額と何に使っているかが把握できるはず。そのうえで、現状の手持ち資金を余命年数で割って月あたりに使える家計費を算出します。

例1)手持ち資金が4,000万円の場合
4,000万円 ÷ 28.4年 ÷ 12ヶ月 =毎月約11万7,370円
この数字に毎月の年金収入を加算した額が、あなたが毎月使える家計費の限度額ということになります。

例2)厚生年金加入者の場合
11万7,370円 + 23万円2,000円 =毎月約34万9,730円

この限度額と3か月間家計簿につけた毎月の支出平均額とを比較し、実際の支出額の方が低ければとりあえず合格ということになります。
ただしゆとりの暮らしというのは、先にも触れたように家のリフォームなどの大きな出費や病気による入院など予想外の支払いの必要も含めた金額のため、毎月の定期的な出費はもっと抑えておく必要があります。
たとえば、28年間の予定外の出費のための予算を500万円ほど用意しておくとなると、毎月の生活費に回せるのは
4,000万円 - 500万円 =3,500万円ということになります。
その場合、毎月の家計費に使えるのは
3,500万円 ÷ 28.4年 ÷ 12ヶ月 =約10万2,700円ということになり、これに年金収入を加えた33万4,700円が毎月使える家計費限度額ということになります。
ゆとりある暮らしに必要な36.6,万円には少し不足しますが、まあ問題なく暮らせる数字といえるでしょう。

できるだけ手間も時間も少なく、簡単につけられる家計簿があったら…。そんな方は、パソコンソフトの家計簿を一度使ってみてはいかがでしょう。フリーの家計簿ソフトも多数あるので、まずは試しにダウンロードしてみるのもいいでしょう。

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