「シングルミックスな暮らし」レポート
1 自然に抱かれて田舎暮らし 山梨県・T様ご夫妻

一人で決めた、田舎暮らし

小さな頃からモノづくりが得意だったというT様は、高校を卒業するとすぐに大工の見習いに入り、28歳で独立。以来、大工の棟梁としてご自分の工務店を立派に経営されてきました。奥様は、地元の幼なじみ。3人授かったお子様のうち、今ではご長男が家業を継いでくれ、お二人の暮らしにも少し余裕ができました。そんな折、知り合いに紹介されてT様が参加した地元の自然学校主催の富士山登頂ツアーが、お二人の生活に大きな変化をもたらすきっかけになりました。

「五合目あたりの原生林を歩いていたとき、自分は大工の仕事を何十年やってきたにもかかわらず、森らしい森をほとんど見てこなかったことに気づかされ、大きなショックを受けたんです」(ご主人)

日本の森や自然についてもっと学びたいと思い立ったT様は、奥様同伴で自然学校の講座に通い始め、気がついたときには富士山麓に古民家を借り、自分自身で自然学校を開校することを決めてしまわれました。

「その家の周りには里山の自然がふんだんに残っていて、近くには小中学校もありました。ここなら、親子の木工教室や森林散策もできるなって考えちゃったんです」(ご主人)

当初は猛反対していた奥様も、ご主人の熱気に根負けして移住を決意。自宅はご長男にまかせ、ご主人55歳、奥様51歳の田舎暮らしがスタートしました。

夢の実現は時間をかけて

その後、T様は週末は自然学校、平日は講座のプランを練るため野山を歩くなど、家にはほとんどいない状態が続きました。一方奥様は、地元になかなか馴染めずに苦労しつつも、野菜を育てるなどして、それなりに忙しい日々を送られていました。しかし、2年ほど経ったころ、体調に変化が起こりました。

「いわゆる不眠症です。わけもなく涙が出て。でも、主人にメソメソしている姿を見せるわけにはいかないので、できる限り頑張っていました」(奥様)

しかし、なかなかレールに乗らない自然学校の運営に焦っていたT様には、そんな奥様の変調に気づいてあげられる心のゆとりはありませんでした。それに気づいたのは、お二人のお嬢様でした。急に増えたお母様からの電話に不安を感じ、様子を見にきてくれたのです。

「娘の顔を見たら、何だか情けなくなって泣きだしてしまって。娘からはお説教されましたが、それ以来主人ともきちんと話ができるようになりました」(奥様)

その後、お二人で話し合って出した結論は、一度自宅に戻ることでした。

「大工をしながら、街の中で木工を教えるのも立派な授業だって、地元の人からも言われまして。田舎に移るのは、それからでも遅くないと考えるようになりました」(ご主人)

「自分でも何か作れれば、田舎暮らしをもっと楽しめたんじゃないかって」と、ちょっぴり反省気味の奥様は、ご自宅で木の蔓を使ったバスケット作りを習い始めました。

今はご自宅に戻ってのんびり暮らし始めたお二人ですが、この田舎暮らしをきっかけに夫婦で話し合う大切さを痛感したと言います。でも、T様の夢は消えてしまったわけではありません。次回は、夫婦でよく話し合い、お互いをいたわり尊重し合って、いつの日か再びお二人で田舎暮らしにチャレンジされることでしょう。

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